ハービー・山口「タイムレス・イン・ルクセンブルグ」写真展が終わる。
そして、名古屋、神戸に!
個展を開催して面白いのは、来廊者の顔ぶれでその作家のいままでのキャリア像がある程度見えてくることだ。仕事上の付き合いがある場合を抜きにして、本当に作家に対して親しみがないと、忙しい中なかなか写真展に来てくれないし、まして写真集やオリジナル・プリントを購入してくれない。自分のファンは数多くいると公言する写真家でも、あまりお客様が来ない場合もあるのだ。
ハービー氏は人気写真家なので、仕事関連の人や、カメラ、写真を趣味としている人は数多く来廊する。しかし、彼はハービー・山口の写真世界を愛する一般人ファン層も持っているのだ。福山雅治さん、山崎まさよしさんなどミュージシャンの写真を見たことや、ライカカメラがきっかけで、彼の写真が好きになった人も多い。中には、80年代にパルコ・ギャラリーで開催された写真展以来のファンの人などもいる。熱烈なファンの人は会期中になんと3~4回もギャラリーに足を運んでくれた。地方からわざわざ見に来たひとも非常に多かった。
本展には週末の多いときには1日100人近い人がわざわざ目黒のギャラリーまで来てくれた。昨年よりも動員数は増加しており、どうもファン層が拡大している気配を感じた。過去のイベントで何度も販売している、写真集「ロンドン・チェイシング・ザ・ドリーム」や「ピース」が今回も昨年の個展に近い冊数が売れたのだ。彼のファンなら当然既に持っていると考え、当初は限定数だけしか取り寄せていなかった。結果的に、期間中に何度も追加注文することになった。
ギャラリーで初めてハービー氏に会ったお客様は、思いもよらない彼のフレンドリーな態度に最初は戸惑うのが傍から見ているとよくわかる。彼は、会場内の人にとても気を使う。最後はいつも疲れ果ててしまうほどだ。
若いときに、作家と仲間内だけが集まっている写真展で強い疎外感を感じたとハービー氏は言う。だからこそ自分の個展では、作家と全てのお客さんが一体感を感じて欲しいのだ。会場内では誰にでも声をかけるし、見ず知らずのお客さん同志を紹介したりすることもある。社会的背景は違っても、同じ写真家が好きだということで人間同士は仲良くなれる。ハービー氏は自分の表現している世界観を会場でも実践しているのだ。そして最後はみんな笑顔一杯で帰って行く。
作品を販売するアーティストの場合、仕事関係の人脈よりも、一般客の人気の方が重要なのだ。それは結局、本人の地道な努力の継続で作られていくのだ。
本写真展は4月24日から名古屋のオーチャード・ギャラリー(アート・フォト・サイト名古屋)に巡回します。また、神戸で別の写真展を開催予定です。
実は5月の連休明けに神戸に新しい写真ギャラリー「TANTO TEMPO」が誕生します。関西圏での写真文化の啓蒙を目指して設立され、写真集ライブラリーやカフェを併設しているのが特徴。またオーナーが若手、新人の発掘に意欲的な新ギャラリーなのだ。そのオープニングの企画がハービー・山口氏の写真展「The Big Love」となった。昨年の私どもでの写真展のように、彼のベスト作品を展示することでその魅力的な世界観を展示する予定。ハービー氏もオープニング・イベント参加のために神戸入りされる予定です。内容は現在関係者で企画中。詳しいグランドオープン等の詳細が決まりましたらアートフォトサイトでご案内します。
最後に、ハービー・山口「タイムレス・イン・ルクセンブルグ」写真展に来場してくれた皆様、本当にありがとうございました。
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コメント
こんにちは。
藪から棒のコメント恐縮です。 いつも楽しくプログ拝見しております。
ハービーさんの写真展、私もお伺いしました。
ありがとうございました。
貴ギャラリーは、ハービーさん以外でも、お伺いしていますが、いい意味で「ロケーションが便利すぎない」ところも私は気に入っている点です。
これからも、ちょくちょくお伺いしたいです。
「関西圏での写真文化の啓蒙」、いいですね。
私は大阪と東京を、週の半分半分で仕事をしております。 その生活のなかで、写真をはじめ絵画などの美術、またいわゆる関西が優位と言われている食文化、お笑いの文化でさえも最近では明らかに「関西劣化」を感じさせるところで、個人としてがっかりしておりましたので、この新ギャラリーのスタートは非常に喜ばしく思っています。
これからも、貴ギャラリーのますますのご発展お祈り致します。
こう
投稿 こう | 2008年4月 2日 (水) 08時58分