« ニューヨークで開催、アート写真オークション&フォトグラフィー・ショー | トップページ | 写真展「地図のない旅」
斎門富士男 動き出す! »

2008年4月22日 (火)

メイキング・ア・ギャラリー・イン・神戸

Blog

5月の連休明けに神戸栄町のギャラリーTANTOTEMPOがグランド・オープンを迎える。
オーナーとディレクターは約1年位前に、アート写真・マネージメント講座に参加してくれた。物件を見つけるのに多少の時間がかかったが、お二人のヴァイタリティーと行動力で構想わずか1年で念願のギャラリーオープンにこぎつけたことになる。以前触れたように、オープニング企画はハービー・山口の「The Big Love」に決まった。

先週末に作品の設営を手伝ってきた。ギャラリーはファッション・ブティックなどが入居する古い雑居ビルの3階にある。内装工事が終了したばかりの何もないホワイトキューブに写真を展示するのは何度行っても心がわくわくする。
ここは、横長のスペースを、ギャラリーとライブラリー兼カフェに2分している。入り口がちょうど物件の真ん中にあり、目の前にガラス越しのレセプション、外光がまぶしい左側がライブラリー、右側がギャラリーとなる。床は明るいナチュラル・ウッドのフローリング、棚やテーブルはダークブラウンに塗られている。古いビルなのだが天井がむき出しでかなり高い。漆喰調の白壁と相まって全体の雰囲気はニューヨーク・ソーホーのフォトギャラリーといった趣に仕上がっている。インテリアのデザインはギャラリー・ディレクター自らがこだわり抜いて行ったという。
受付にはクールデザインのマック24インチディスプレイが設置され、ここにギャラリーがセレクションした、若手作家のポートフォリオのスライドショーが常時流されるという。また、キーワード、テーマ、価格の検索で顧客好みの作品が見つかる仕組みを構築するという。
これはTANTOTEMPO pureというギャラリープロジェクト。カフェ横の横長のテーブルには、参加作家の現物作品も自由に見れるように工夫するという。もちろん、希望者は気に入った作品を購入できるシステムを目指している。才能のある若手写真家の作品を見つけ出して、幅広い顧客に買ってもらう。これこそがここの大きな特徴となる。ディレクターは既にめぼしい写真家にコンタクトしており、ほとんどが参加を表明しているという。どのようなコンテンツが集まり、展開していくか非常に楽しみな若手育成、市場啓蒙プログラムだ。
現在のところ、公募は行っていないが、将来的に作品を広く求めていくことになるそうだ。ちなみに若手といっても年齢制限は40歳までとのこと。

カフェ・スペースは写真集ライブラリーがメイン目的で設置されている。約150冊の写真集は洋書店ハックネットがセレクション。カフェ利用客は自由に閲覧することができる。一部のお勧め本は、在庫を置き購入可能にするという。提供する飲食物にもこだわりがあり、本邦初紹介のエスプレッソの豆を選び、パンは芦屋を中心に西宮、神戸に展開し、無添加パンの販売を行っている "ビゴの店" のものを使用するそうだ。

カフェ内で写真を展示するの地方都市でよく見られるスタイル。これだと、作品はあくまでもインテリア展示品の一部なってしまう。しかし、このギャラリーはギャラリーとカフェのスペースを完全に分離していることが特徴。レンタルとは違い、商業ギャラリー業務は短期的なキャッシュフローを生まない。カフェ事業で固定費用を捻出しようというのが、TANTOTEMPOのビジネス・モデルなのだ。今後、ギャラリーオープンを考えている人には参考になるだろう。
個人的には、カフェ兼ギャラリーではなく、同じ場所にあっても二つを完全に独立させた方が広報上有利だと思う。

さて、ハービー・山口の「The Big Love」写真展は5月10日~7月6日まで開催。5月11日(日)の午後2時からハービー・山口のトークショーを行います。私も同行する予定です。
詳しくは以下をご参照ください。
http://tantotempo.jp/

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170909/40963168

この記事へのトラックバック一覧です: メイキング・ア・ギャラリー・イン・神戸:

コメント

いつも大変お世話になっております。ご紹介くださりありがとうございます。多分に社会実験的なプロジェクトですが、オリジナルプリントが一般のご家庭に届くのかどうか、いくつかの切り口で確かめてみたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿 TANTOTEMPO | 2008年4月23日 (水) 22時37分

こんにちは。
私も11日はお邪魔しようと思っております。
これで、目黒に続く楽しみな場所が神戸に出来たと喜んでいるところです。
現場でお目に掛かりたいと思います。
こう

投稿 こう | 2008年4月24日 (木) 11時44分

こう さま
いつもありがとうございます。
今後ともTANTO TEMPOともども、どうぞよろしくお願いします!11日、私も楽しみにしております!

投稿 Yoshiro Fukukawa | 2008年4月28日 (月) 18時13分

神戸への珍道中(笑)お疲れさまでした!
無事に帰りの新幹線は間に合われましたでしょうか?
今回はご挨拶もお話も出来まして、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
こう

投稿 こう | 2008年5月12日 (月) 01時13分

こうさま
いつもコメントをありがとうございます。
また、11日はトークショーにご参加いただきまことにありがとうございました。ハービーさんと無事に戻ってきました。
ブリッツでの写真展もぜひお越しください。

投稿 Yoshiro Fukukawa | 2008年5月13日 (火) 21時15分

コメントを書く