Glance of lens ~レンズの一瞥~
横木安良夫写真展開催中!
横木安良夫の写真展が5月28日まで四谷のポートレート・ギャラリーで開催されている。最近発売された、スナップショットのことを記した新刊本発売記念展だ。この本は、スナップ写真の歴史や、ロベルト・ドアノーやフィリップ・ロルカ=ディコルシアが関わった肖像権の裁判の記述などが記してある。それらを踏まえて横木のスナップ論が展開されていて読み物としても興味深い。文庫版で値段も手頃、ストリートで撮影する人には格好の参考書だろう。
会場のポートレート・ギャラリーは写真館協会が持っている展示スペースだ。私も初めて訪れたが、昭和レトロの雰囲気漂うやや狭い美術館くらいの広い空間だ。
作品は彼の長いキャリアの中からスナップ系作品約60点がセレクションされている。すべて額装されきちんと並べられた作品は横木にしてはやや大人しい印象か。"Teach Your Children"などで膨大な数の写真展示を覚えている人はもっと多くを見たいかもしれない。しかしそれは短期間開催の出版記念展で、本収録作品の展示が中心なのでやむを得ないところだろう。スナップとして撮影された写真も写真家がキャリアを積み重ねることで、1点の作品としても存在感が増してくることがよくわかる。写真イメージに白や赤いロゴが重なった案内状、チラシなどの秀逸なデザインは原耕一氏が担当。これが写真展にライブ感を与えている。
本展ではフレームにアクリルがないのでインクジェット作品のクオリティーが直接に吟味できる。スナップであるがゆえ当然全ての撮影条件は違うわけで、作品のトーンを合わせるのに非常に苦労したそうだ。どうしてもプリンターの特徴が強く反映されがちになるようだ。
今回は、横木の発案でポートフォリオ・セットを制作してみた。
サイズは、8X10と11X14インチ。それぞれ、作家自選の10枚のサイン入りインクジェットプリントが特製ケースに入れられている。エディションは各30点。販売価格は、10.5万円と15.75万円(税込み)。サンプルは会場で展示中です。
○横木安良夫ギャラリートーク
(with タカザワケンジ氏)
5月24日(土)午後6時~8時
会場ホームページ
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