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2008年6月24日 (火)

マイケル・デウィックの新作"Mermaid"
CAPA別冊でいち早く紹介!

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(C)Michael Dweck

今年の秋に私どものギャラリーでマイケル・デウィックの個展「Mermaids」を開催予定だ。2年前に「The Surfing Life」を行った作家の新作展となる。作家の名前は覚えていない人でも、オールヌードの若い女性がサーフボードを抱えて砂浜を走っているイメージにはピンとくるのではないか。前作では、ロングアイランドのモントークで、サーファーたち通して古きよき時代の残り香を撮影したが、今回はフロリダに実在する水と共に生活しているコミュニティーの若い女性たちを水中で撮影したプロジェクトだ。一瞬、モデルをプールで撮影したと思わせるシーンなのだが、 実際には地元で生活する素人を現場で撮影している一種のドキュメント作品なのだ。先週ニューヨークのスティリー・ワイズ・ギャラリーで作品全貌が初公開され、オープニングは大成功だったと伝え聞いている。
彼の新作の一部が、現在発売中のCAPA別冊NUDE特集号(学研)で紹介されている。本シリーズは、カラーとモノクロが混在しているのだが、ここには代表的なモノクロ作品5点が収録されている。興味のある人はぜひ書店で見てみてください。
なお、新作写真集「Mermaids」もニューヨークの写真展開催に合わせて限定2000部だけ刊行された。限定100部の8X10inchプリント付き特装版も発売予定。もちろん日本での写真展のためにも最低限の在庫は確保するつもり。たぶん、何冊かは洋書店でも販売されると思う。

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CAPA別冊NUDE特集号だが、5月の渋谷パルコで開催して評判の高かったNAOKI氏の「Summer Diary in Sifnos」シリーズも一部収録されている。珍しいNAOKI氏の作家インタビューも収録されているのでこちらもぜひ見てください。

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2008年6月17日 (火)

梅雨空を吹き飛ばす
テリー・ワイフェンバックのカラフルな写真世界

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(C)Terri Weifenbach/RAM

米国人写真家テリー・ワイフェンバック(1957-)の写真展「Lana」がいよいよ本日から始まった。彼女の日本での写真展は、かつて原宿にあったバーソウ・フォト・ギャラリーで開催された「In your dreams」以来だと思う。昨年行った花をモチーフにしたグループ展「Flower Power」では、一部「Hunter Green」からの作品を紹介した。案内状にも赤いチューリップの写真を使用したのを覚えている人も多いのではないだろうか。

今回は、2002年に発表された「Lana」から彼女自身が、私どものリクエストに答えてセレクションしてくれた21枚が展示される。どれも、20X24インチの大判作品をホワイトラミンの木製フレームにセットした。梅雨のジメジメした気分を吹き飛ばすクリーンで清涼感あふれるカラフルな作品だ。外が雨模様でもギャラリー空間は晴天です。

フォトブックファンの人には朗報があります。
写真集「Lana」は現在、ほぼ完売状態だが、Nazraeli Pressにご協力いただき限定数だけギャラリーでの販売が可能になった。それもすべて作家のサイン入り!出版社によると現在のところ再版予定はないとのこと。将来的にまちがいなく価値が上がるコレクターズアイテムの1冊だ。
また、夏が近づき半袖T-シャツシーズンが到来したが、なんとgraphis製のテリー・ワイフェンバックのT-シャツ3種類も限定数だけ確保することができた。こちらも、サイズによっては数が少ないので早いモノ勝ちです。写真展は8月9日まで開催。多くの方の来廊をお待ちしています。

(以下が写真展の解説です。)
ブリッツ・ギャラリーは、何気ない自然風景のカラー作品で世界的に知られる米国人写真家テリー・ワイフェンバック(1957-)の写真展「Lana」を開催いたします。
彼女のほとんどの作品は現在住んでいるワシントンD.C.郊外の自宅裏庭、公園周辺で撮影されています。モチーフも身の回りにある、空、花、木、昆虫、木葉、小枝、草などが中心です。彼女の作品は写真テクニックの常識を覆していることも特徴。ピンボケ画面の中にシャープにピントがあった部分が存在する、何か夢の中のような瞑想感が漂うイメージを作り出しています。 様々な焦点距離の使用が当たり前のテーマを魅力的にしています。写真によっては葉1枚や飛んでいる昆虫にフォーカス。身の回りの何気ない風景でも決して静止しているのではなく、風や昆虫たちの動き、光の変化で、まるで万華鏡のように常に変化している様子を表現しているのです。
20X24インチ(約51X61cm)の大判サイズも作品の重要な要素です。マット系用紙の写真集と違い、タイプCプリントは光沢があり色彩が豊かで、より自然な印象になります。ギャラリー壁面の展示作品はまるで窓越しに実際の風景を見ているかのように錯覚します。作品の真の素晴らしさはオリジナルプリントで発揮されるのです。しかし、彼女の写真は決して夢見るロマンチストによるものではありません。見る人によっては眩い色彩にある種の恐怖を感じるといいます。その作品の背景には冷徹なリアリストの視点があるのです。見る側は、普通が強調されるがゆえに想像を掻き立てられ、日常に潜む狂気までを意識してしまうのです。
本作は2002年に『Lana』という北イタリアの村で撮影されたものです。初めて自宅から離れた地で撮影された作品プロジェクトです。本展では同シリーズから彼女自身によりセレクションされた21点が展示されます。大判オリジナルプリントでこそ際立つ彼女のカラー写真の素晴らしさをぜひ本展でご堪能ください。
(以上、プレスリリースより抜粋)

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2008年6月10日 (火)

ハービー・山口の最新情報
大使館で写真展開催決定など

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ルクセンブルグ大使とハービー氏

ハービー・山口氏の話題を3つ紹介する。

まず、神戸の新設ギャラリーTANTOTEMPOで開催中の"The Big Love"について。
6月7日から一部作品の入れ替えが行われた。ロンドン、代官山17番地はそのままで、"ピース"の8点、"1989年東欧 真冬に咲いた花"10点を展示替えた。写真展の構成に大きな変化はないが雰囲気は多少変わったと思う。併設のカフェのメニューや、ライブラリーの写真集もさらに充実したそうです。既に来た人も、ぜひ期間中にもう一度新展示を見に来てください!
神戸での写真展会場、詳細は以下をご覧ください。
http://tantotempo.jp/


続いて、名古屋での情報。
6月14日(土)に名古屋のNHK文化センターでハービー・山口のトークライブが開催される。開催時間は13:00~15:00。さすが人気の高いハービー氏、こちらは早くも既に満席になっているようだ。現在、ちょうどギャラリー・オーチャードでルクセンブルクを撮影した写真展が開催中だ。今回イベントが開催されることで当日は夜7時までギャラリーをオープンすることになった。もし時間に都合がつけば、トークライブ終了後にご本人がギャラリーに立ち寄られるかもしれない。また開催期間を21日まで1週間伸ばすことになった。まだご覧になっていない方もぜひいらしてください。

NHK文化センター、ハービー・山口のトークライブについて
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_470484.html

名古屋での写真展会場、詳細は以下をご覧ください。
http://www.g-orchard.jp/orchard/exhi.html


最後に、東京のルクセンブルグ大使館での写真展情報。
6月23日はルクセンブルク公国のナショナルディにあたるそうだ。当日、大使館では各界のゲストを呼んでパーティーが開催される。今回は、大使がハービー・山口の写真を非常に気に入ったことから、彼がルクセンブルグを撮影した"Timeless in Luxembourg"作品約20点が会場内で特別展示されることとなった。多くはブリッツ・ギャラリーで今春展示した作品だが、一部未発表の作品もある。写真展は、翌日24日から7月4日まで一般にも公開される。ただし、土日は休み、平日のオープン時間は午後1時から5時までとなっている。開催期間、時間が限定的なのでお勤めの人は行き難いかもしれないが、時間に余裕のある人はぜひ見に行ってください!
場所は市ケ谷駅の近くです。
http://www.luxembourg.or.jp/jpn/index.html

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2008年6月 3日 (火)

レアブック・コレクションが終了
売り上げに見られたグローバル経済の影響

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会場、パルコ、ロゴスギャラリー

例年渋谷パルコ・ロゴス・ギャラリーで開催していた"レアブック・コレクション2008"が無事に終了した。全般的にはあまり天候がよくなかったが週末には多くの写真集ファンが来てくれた。来場してくれた皆様、ほんとうにありがとうございました。

さて結果だが、今年はどうも顧客の財布の紐が固い印象だった。日銀は先日、景気の悪化度合いを見極めていくと発表している。石油、農産物などの資源高による企業の収益悪化や物価上昇により国民の実質所得の減少など所得が悪化しつつあることを懸念している、とのことだ。

昨年は6万円前後の写真集が比較的よく売れたが、今回売れたのは3万円くらいまでのものが中心だった。高額な写真集も一部売れたものの、購入されたのは中国系などの外国人だった。今回は、オリジナルプリントを含めて外人の購入が目立ったことも特徴だった。
現在のアート市場は、グローバル化経済進行、資源価格高騰で新興お金持ちの勢力が増している。日本人の存在感は本当に薄い。私たちのイベントでも奇しくも同じような構図が結果に見られたわけだ。全体の売り上げに占める外国人比率は20%を超えていた。

今回は、一般にはあまり知られていないファッション写真家や知名度が高くない日本人写真家の写真集も実験的に展示してみた。しかし、それらの関心を持ってくれる人はあまり多くなかった。売れたのは、絶版だが定番化している有名写真家のものだった。どうも顧客の好みが保守化している気がした。有名タイトルでなくても、素晴らしい内容の本は数多くある。私などはそのよのような本を見つけるが楽しみなのだが・・・・・・

久しぶりに渋谷の街を歩いたのだが、閉店している空き店舗が目立っている気がした。 パルコパート1地下にあった、ベルギービール専門店兼カフェは閉店して、イベントスペースに業務転換されていた。ちょうど同じ時期には、古本の販売スペースになっていた。私どもが扱っているのはその対極の、高額な古本とアート写真だ。若者中心の渋谷では生活に不必要なアート系の高額商品が売れにくくなっているのかもしれない。ロゴスギャラリーで開催されるイベントも、低価格商品の販売が中心の企画が多くなりつつあるようだ。

壁面では、NAOKI氏が新進気鋭モデルの瀬畑茉有子を起用して撮影したフォト・ストーリーを展示した。NAOKI氏は、ファッション業界では知らない人はいない大物だが、一般の知名度は高くない。一般客の反応が楽しみだったのだが、評判は非常によかった。顧客が作品に興味を持つかは掲示しているステーツメントへの関心度で判断できる。つまらない写真だと文章など誰も読まないのだ。今回は会場の一番奥に解説を掲示したのだが、多くが写真を見た後に熱心に読み入ってくれた。女性を撮影している作品だが同姓にも受け入れられている印象が強かった。おかげさまで、作品販売も予想以上に好調だった。

今回展示したNAOKI氏の"Summer Diary in Sifnos"は6月中旬に発売される雑誌キャパ別冊"NUDE"で紹介される。一部作品は会場で展示しなかった未発表作品だ。作家インタビューも収録されている。会期中に見られなかった人はぜひキャパ別冊でご覧ください!
なお、同誌には10月に写真展を開催するマイケル・デウィックの新作"Mermaids"も5点収録されます。

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