新年度の新企画
仙台のギャラリー、レアブック・コレクションなど
(C)Naoki
"Double, Night Old Town"
Naoki展が無事に終了した。来廊してくれた皆様、ほんとうにありがとうございました。
彼はファッション業界での知名度は抜群に高いが、アート写真界では無名に近かった。マスコミ、観客の反応に多少の不安もあったがそれらは杞憂に終わった。写真展の新聞、雑誌での反応はよく、テレビでも紹介された。来客数は期間終了にかけてどんどん増加していった。普段はアートギャラリーとは縁遠いような一般の人もかなり来てくれた。今回は現代アートコレクターが興味を持ってくれたのが嬉しかった。たぶん、"渋谷"、"カワイイ"というキーワードが良かったのだと思う。ギャラリーの戦略が当たることはそんなにはないのだが、今回は意図したメッセージが届けたいターゲットに比較的うまく伝わったという手ごたえを感じた。売り上げに関しては、世界同時不況の影響は明らかに出ていた。アート写真に興味を持つ一般客の来廊数と購入は減少した。幸運にも新規コレクターの来廊もあって売り上げはほぼ普段並みを確保することができた。いまの厳しい経済状況を考えれば上出来だろう。
写真展は4月18日より名古屋のギャラリー・オーチャード(アートフォトサイト名古屋) に巡回します。Naokiによるモデルを目指す人向けのワークショップも企画中です。
4月からの新企画の予定です。
まず、アート・フォト・サイトのウェブサイトを一部リニューアルする。
既に3月27日から内容が少しばかり変更されている。これは、4月上旬からオンライン・ギャラリーをスタートさせるのに伴うものだ。本当は4月1日から開始したかったのだが、準備の関係で1週間くらい遅れそうだ。内容については以前に少し触れたが、アート写真としての条件をクリアした優れた作品を審査の上に掲載する。日本の問題点は、何度もここで主張しているように、感覚だけで撮影された写真があたかもアート作品と思われていることだ。オンライン・ギャラリーでは、感覚とともに、撮影者の持つ視点やメッセージ性、作品クオリティーにも注目していきたい。ただし、ギャラリストの個性が重要となるコマーシャル・ギャラリーではないので、基本要件を満たしているかだけの審査を行う。作品評価はすべてオーディエンスやコレクターに委ねるつもりだ。このプロジェクトは時間をかけて取り組んでいく。優れた作品が短期間に集まるとは考えていない。ライフワークとして作家を目指す人たちが、キャリア初期段階の目標や、ワークショップ参加者が個展開催に次ぐ目標のひとつにしてもらえればよいと思う。優れた作品がある程度そろったら、リアルのギャラリーでのグループ展なども行いたい。 その中から、ギャラリー作家が育ってくれればと中長期的に考えている。
今春のもうひとつのビック・ニュースは、5月に杜の都、仙台に新しいアート写真ギャラリーのKalos Gallery(Art Photo Site Sendai)がオープンすることだ。たぶん東北地方では初めてのアート写真専門ギャラリーだろう。ブリッツはギャラリー運営のお手伝いを行う。グランド・オープン企画は横木安良夫写真展「Teach your children」を行う予定だ。数年前に東京、名古屋、京都で開催して好評だった写真展を仙台に巡回させる。ギャラリーは現在、内装工事中。近日中に写真展の詳しい予定を決めるのだが、7月4日、5日の週末には横木安良夫のトークイベントとワークショップを開催する予定だ。 なおこのギャラリーでは、アート写真に興味ある現地アマチュア写真家、プロ写真家への各種サービス提供に力を入れる予定だ。ワークショップ、ポートフォリオ・レビューなどを定期的に開催する。ギャラリーの詳細は近日中にウェブ上でご案内します。
5月には、毎年恒例の「レアブック・コレクション」を渋谷パルコのロゴス・ギャラリーで開催する。会期は5月13日~26日まで。今年もすでに絶版となった貴重なフォト・ブックス中心に約100冊以上を取り揃える予定。目玉をいくつか紹介すると、ウィリアム・クラインのニューヨーク、ローマ、モスクワ、東京の50年~60年代の都市4部作、ブルース・ウェバーの「レッツ・ゲット・ロスト」、「ノー・バレット・パーキング」などを展示販売する。人気の高いファッション系の写真集もいつものように多数出品予定。壁面を使用して、「渋谷・アートフォト・マーケット」も同時開催する。国内外の複数アート写真家によるオリジナル・プリント約15枚程度を展示即売する。会場のイメージは、国際的なアート・フェアーの展示ブース再現を意識するつもりだ。レアな写真集とアート写真が展示されているパリフォトやフォトグラフィー・ショウのディーラーのブースを想像してほしい。4月にはアート・フェアー・東京が開催される。しかし、アート写真だけに関してはロゴス・ギャラリーでのイベントのほうが、数、質ともに遥かに充実していると思う。期間も2週間ある。不況で誰もが無駄なものにはお金を使いたくないと思う。本展では、できる限りお金を使う価値のある逸品を集める予定だ。ぜひ多くのアート写真ファン、コレクターに来てほしい!
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