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2009年6月30日 (火)

今週末は仙台に行きます!
横木安良夫ワークショップ

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(C)Alao Yokogi

7月4日と5日の週末は仙台のカロス・ギャラリーに出張する。現在、開催中の横木安良夫写真展の関連イベントに参加するためだ。
横木氏が行うワークショップの内容は、写真展で展示しているモノクロのデジタル・アーカィヴァル・プリントをどのような考えで画像処理して制作するかのデモンストレーションになる。現場では、実際のフォトショップでのオペレーションやエプソンPX-5500を使用しての出力デモンストレーションを行う予定だ。
プロの写真家が自分のノウハウを公開することは非常に珍しい。これは最近の横木氏が、写真をアート表現と考えていることの表れだと思う。写真作品で重要なのはテクニックではなく、作家の考え方や作品自体のコンテンツだと理解しているのだ。
彼の最近の作品はスナップ風の写真だ。アマチュア・カメラマンの多くは一瞬自分でも撮影できそうだと思ってしまうかもしれない。しかし、何気なく見えるスナップは周到な計算と、優れたセンス、経験がないとなかなか撮れないもの。前にも紹介したかもしれないが、ヴォーグ誌のアート・ディレクターだったアレキサンダー・リバーマンは、カメラマンの存在を意識しない良い意味でのアマチュア写真が理想だと語っている。しかし、実際のアマチュアの写真はどうしてもわざとらしく見えるのだ。まして、それらをひとつのテーマでポートフォリオ作品としてまとめるには相当の経験と編集能力が必要になる。
今回の展示作品はまさに横木氏の原点となる作品群。彼が20代の日芸の学生時代、篠山紀信のアシスタント時代に撮影したものだ。この時代を記録したドキュメントは数多く存在する。しかし、横木氏は単純に自分がカッコイイと感じるシーンを追い求めて撮影している点がまったく違う。カワイイ女の子、スポーツカー、渋谷原宿、学生運動、米軍基地、湘南海岸などが60年代の若者には輝いて見えたのだ。しかし、それらを「Teach your children」にまとめるには撮影後約35年以上も時間がかかっている。その後、写真家として大成功したことによりアートとして作品をまとめる時間がなかったのだと思う。作品はまず写真展として2006年に発表されるのだが、発表するには絶好のタイミングだったと思う。ちょうど時代の価値観が多様化し過去を懐かしむ気持ちが社会で強まっていたからだ。 90年代に発表していたらオーディエンスの反応はかなり違っていただろう。
東京、名古屋、京都で写真展を行ったが、「Teach your children」は若者がコミュニティーの内側から撮影した高度経済期の気分と雰囲気を反映させた素晴らしい作品だと、どこでも高く評価された。団塊世代だけでなく、若い世代からの評判もよい。ぜひ、仙台の人も写真展会場で60年代の若者の気分を味わって欲しい。

なおワークショップの後には、私と横木氏とのトークイベントも予定されている。私の専門は、写真家の作品プロデュース。横木氏のトークを補完する意味でアート写真を制作するソフト面のノウハウや市場のことに簡単に触れたいと思う。横木氏は、有名写真家なのに非常に親しみやすいキャラクターの持ち主だ。どんな質問にも丁寧に対応してくれる、ぜひこの機会に多くの人が参加して欲しい。

なお、4日(土)はほぼ予約が埋まっているとのこと。しかし、5日の日曜はまだ余裕があるそうだ。イベントの詳細は以下からどうぞ。
http://www.kalos-gallery.com/event/planning.html

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