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2010年3月16日 (火)

2010年ギャラリー情報アップ・デート
ソウル・フォト2010など

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ゴールデン・ウィークの期間はソウル・フォト2010に出展する予定だ。今回が3回目の開催で今年から国際的フェアーになるそうだ。招待国はスペイン、日本からは現在東京都写真美術館で個展開催中の森村泰昌が招待作家となる。
ギャラリーにとってアート・フェアーは二つの意味を持つ。情報面では収集と発信、ビジネス面では販売と仕入だ。私どもが欧米で開催されるアート・フェアーに参加しないのは、現地が求める種類の日本人作家を抱えていないからだ。西洋人は自分たちとは異なる価値観を持つ外国文化を好む傾向が強い。彼らが考える「日本的」とは、現代に生きる日本人がリアリティーを感じるものと隔たりがある。
私たちのギャラリーは、日本人が憧れる西欧的なドライな感覚を持つ作家の取り扱いが中心だ。そのような作家は本家本元の欧米には数多くいる、日本在住作家の場合だと情報発信面で勝負にならない。それゆえ海外アートフェアーは、優れたセカンダリー作品の仕入と、新人作家を見つけるための情報収集の場だった。ネットでの情報収集が可能になる前は、オークションとともにかなりの頻度で訪問していた。

しかし、アジアで開催されるアートフェアーとなると事情が違ってくる。それは、多くのアジア人は欧米文化への憧れを持っており、日本人がカッコいいと感じる作品は彼らにとっても同じではないかと考えるからだ。
また、ソウル・フォトの運営に今後期待が持てると感じられたのも参加動機のひとつ。 日本の場合、個人や組織間の利害関係が複雑に絡み合う。大きな目的のために私欲を捨ててみんなが協力することは非常に難しい。その点、韓国は官民一体となってイベントを成功させようとする強い意図が感じられる。 韓国の仁川空港に日本のハブ空港を奪われている、といわれているが、同じようなことがアート写真市場でも起きる可能性があると思う。東京でなくソウルがアジアのアート写真の中心地になるかもしれないという予感がする。 しかし、実際の状況は現地に行かないとわからない。今回は、市場調査も兼ねて参加することにしたのだ。

5月中旬からは、米国人女性作家テリ・ワイフェンバックの新作展「アナザー・サマー」 を開催する。昨年秋に加瀬亮氏が編集・ディレクションを行うサンダーストーム・プレスから刊行された同名写真集よりカラー作品がセレクションされる。写真集は瞬く間に完売したが、会場では若干数を販売できる見込みだ。
9月にはトミオ・セイケ、年末にはナオキの個展を予定している。
その他、数々の楽しみなプロジェクトが同時進行中。詳細が決まりましたらご案内します。

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