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2011年11月29日 (火)

(第1回)
日本のファッション系フォトブック・ガイド
横須賀 功光 「射」

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最初の1冊は横須賀功光(よこすか・のりあき)(1937-2003)の「射」(1972年刊、中央公論社刊)。
横須賀は、日大芸術学部卒業後にフリーカメラマンになり、資生堂などの仕事を行っている。1983年からは欧州各国のヴォーグ誌のフリーランスのスタッフ・フォトグラファーとして活躍。キャリアを通して主に広告分野の仕事を行っている。

本書は、1971-72年に中央公論社から出版された「フォトシリーズ・映像の現代」の第9冊目。このシリーズで選ばれた写真家は、奈良原一高、植田正治、深瀬昌久、東松照明、佐藤明、立木義浩、石元泰博、横須賀功光、富山治夫、森山大道の10人。古書市場での評価が一番高いのが森山大道による映像の現代10 「狩人」。現在の相場は、状態より約15万円~。良い状態のものは高価だ。これだけが、"The Photobook:A History Volume 1"(Martin Parr &Gerry Badger,2004年刊)に選出されている。
また、植田正治、深瀬昌久、東松照明、石元泰博も人気が高い。相場は3万円~。広告、雑誌、ポートレートで活躍している立木義浩や横須賀功光は本シリーズの中では人気が低い。
ちなみに、神田神保町の老舗古書店の小宮山書店さんでは、10冊揃いで65万円の値をつけている。

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この企画ではガイドブックに収録されていない本を紹介すると前回書いた。しかし「射」はAlessandro Bertolotti著のヌード系写真集をセレクトとした「BOOKS OF NUDES」(2007年、Abrams,NY刊)に収録されている。
それも、褐色のヌードダンサーをスタジオで撮影した「亜」のページがダストジャケット表紙にそのまま使われているのだ。そのシンプルでモダンな写真は日本人離れした魅力を持っている。この本が何で海外のガイドブックに掲載されていないかは中身を見れば一目瞭然だろう。収録作のほとんどは欧米的な感覚を持ったクールでドライな写真ばかり。つまりいくら日本人離れした感覚でも、しょせん本家本元の欧米人にはかなわないということなのだ。 彼らが好んで選ぶのは、欧米とは異質な文化を持ったウェットな日本人写真家によるフォトブック。つまり価値基準が違うがゆえに選ばれているのだ。
残念なのは、日本では欧米と同じ評価軸で現代日本のアート写真が論じられていること。これが、いまの日本で写真作品とオーディエンスとのリアリティーのギャップが生じている理由でもあるだろう。

本書で興味深いのは、巻末にあるカメラ毎日の山岸章二氏の作品解説だ。一部を以下に抜粋しておく。

・・・だがここにたいへん日本的な状況が彼を待っていた。
それは写真雑誌を中心とした創作活動で、時には写真展、写真集の形をとるにせよ
とにかく作家としての力量を問い、問われる試練である。
写真家は手の内にした職人芸だけに満足せず、企業もまた完成されたスタイルで技術にだけ着目するのではない。
つまり一流を保つためには、与えられた課題にはプロとして応え、一方で倦まず自分の殻を破って作品を作り出す努力が要求される。・・・
(山岸章二)

60年代にかけて写真は真実を伝えるメディアとしての地位はテレビなどに代わられてしまう。 その後、自己表現のツールとして展開していくことになる。興味深いのは70年代前半の日本では欧米と同じように写真家にとっての作品制作の重要性が語られていることだ。その後、山岸氏は、海外の写真家やキュレーターと交流を持ち、 欧米の視点で日本写真を評価しようと努力を続けるが、79年に亡くなってしまう。70年代後半から80年代にかけて、特に米国では写真はよりアートへと接近していく。しかし日本は高度経済成長による消費社会の拡大により広告写真が中心になっていく。実際、好景気による広告予算増大により、コマーシャル・フォトの世界でも写真家が自由裁量を持って表現できるという幻想を多くの写真家が見てしまったのだと思う。アートとコマーシャル・フォトとは分断してしまい現在にいたっている。山岸氏の早すぎる死が日本の写真界にかなり大きな影響を与えたと思う。

本書は、帯、ビニールカバー付きで完本。当時の定価は2500円だった。古い本なので販売価格は状態による。だいたいの相場は、1.5~3万円くらいです。

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2011年11月19日 (土)

写真のオークションの最高額が更新!
アンドレアス・グルスキー作品が430万ドル(約3.4億円)で落札

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「ドイツ写真の現在」のカタログから

オークションでの写真作品の最高金額が、2011年11月8日にクリスティーズ・ニューヨークで開催された"Post-War and Contemporary Art"のイーブニング・セールで更新された。最高額をつけたのは、ドイツ人アーティストのアンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky 1955-)の1999年の写真作品 "Rhein  II"。ドイツのライン川を撮影しデジタル可能された抽象的な巨大カラー作品だ。彼は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で2001年に個展を開催している世界的なアーティスト。実は、この"Rhein II、1999" は2005年~2006年にかけて、東京国立近代美術館などで開催された「ドイツ写真の現在」にも出品されていた。たぶん今回の落札分とはエディション番号が違うと思うがまったく同じイメージだ。

さてオークションでは、落札予想価格が250万~350万ドルだったところ、$4,338,500.(@80.約3億4708万円)で落札され、今年5月にシンディー・シャーマンが付けた$3,890.500. (@80. 3億1124万円)の記録を抜き去った。

実はこのオークションは写真(Photographs)のカテゴリーではない。巨大なグルスキーの写真は1点物作品としてコンテンポラリー・アート分野の扱いなのだ。ちなみに、同オークションでの最高値は、ロイ・リキテンスタイン(1923-1997)による1961年の作品で、$43,202,500. (@80. 34億5620万円)の作家オークション最高金額で落札されている。1点ものの絵画の価値は写真とはけた違いだ。

グルスキー作品の詳細は以下の通り.
作家名 ANDREAS GURSKY (B. 1955)
"Rhein II、1999"
Chromogenic color print(タイプ C プリント)Plexiglasにマウント
作品サイズ 185.4 x 363.5 cm
エディション 1/6

この作品はトータルのエディション数が僅か6点。そのうち4点がすでにMoMA、テート・モダンなど4つの有名美術館に収蔵されている。世界的な有名アーティストの代表作であるとともに、市場で出ることが極めて稀な1枚であったことが高額落札の背景にあると考えられる。 いままでの写真の高額落札はほとんどが、リーマン・ショック前だった。それが、今年になって2回も更新されたということは、金融商品の価値が揺らいでいる中でブランド作家の貴重作品は優良な資産であることを改めて印象付けた。市場の2極化が更に進んでいるのだと思う。

ちなみに高額落札された写真作品の2位以下は下記の通りになります。

・シンディー・シャーマン(Cindy Serman)
“Untitled, 1981”Ed.10 24X48inch  Christie’s May,11 2011
$3,890.500.
・リチャード・プリンス(Richard Prince)
“Untitled(Cowboy), ”Sotheby’s Nov. 2007
$3,401,000.
・アンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky)
“99 Cent II diptych ,2001” Sotheby’s London Feb, 2007
$3,346,456.

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2011年11月15日 (火)

日本のファッション系フォトブック・ガイド
近日連載開始予定!

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フォトブックのガイドブックが発売されて日本人写真家は世界的に注目されるようになった。"The Book of 101books"(Andrew Roth, 2001年刊)、"The Open Book"(Hasselblad Center,2004年刊)、"The Photobook:A History Volume 1 & 2"(Mrtin Parr &Gerry Badger,2004-2005年刊) が相次いで刊行され、いままであまり知られていなかった60年代~70年代の日本のフォトブックが欧米に紹介されたのだ。当時の好景気によるアートブームと相まってそれらの古書の相場は大きく上昇した。そして、金子隆一氏による、日本のフォトブックのガイドブック"Japanese Photobooks of the 1960s &'70s"が2009年に発売されるにいたった。
私は上記ガイドブックのセレションにやや不満があった。収録されている日本人写真家のものはアート系ばかり。当時のコマーシャル・フォト、ファッション分野の最先端で活躍していた写真家のフォトブックがほとんど含まれていないのだ。
一方で外国人の場合は、ファッション系の、アレクセイ・ブロドビッチ、リチャード・アヴェドン、アーヴィング・ペン、ブルース・ウェーバーも収録されているのだ。特に"The Open Book"にはファッション系写真家が多くセレクションされている。実は、金子氏にそのことを話したことがある。彼は、日本におけるその分野の写真は歴史が語られていないことから評価軸が存在しないと指摘された。欧米のファッション写真の一部はアート作品として認められている。それは、80年代から90年代に独自の歴史が専門家により書かれたからだ。日本でも同様の歴史研究が行われないと、コマーシャル、ファッション系写真家が評価できないということ。またリサーチに必要な雑誌などの資料がなかなか揃わない事情もお話しいただいた記憶がある。
ファッション系写真家の本が選ばれない理由はもう一つあると思う。この分野は当時の日本人のあこがれをビジュアル化していた。つまり欧米的なクールでドライな感覚の写真が多かったのだ。しかしこれは欧米の写真家では当たり前のセンス。だから、欧米の評論家は日本独特の文化が反映された、ウエットな感覚のものを選んでいる。ここにも多文化主義の考えが色濃く反映されているのだ。

ファッション系写真の魅力とは何だろう。それはアートとしてのファッション写真の魅力と同じと考えている。この分野の写真家は何かの記録ではなく、自らがカッコいいと感じた瞬間にシャッターを押している。それらにはその時代独特の気分や雰囲気が色濃く反映されている。難解なアートではなく、現代に生きる一般人でも視覚的、感覚的に共感できるイメージなのだ。前述のように、欧米ではそれらはアートの一分野として認められたが、日本では基準がないので評価されていない。しかし21世紀以降は価値観が多様化した。作家に独自性があれば歴史以外の評価軸があってもよいのではないか。現代アートのように、様々な価値観をベースに過去の写真家の仕事の評価は可能だろうと思う。いまや皆が共通の夢を持っていた時代が写っている写真なら、それだけでも現在を考えるきっかけになる。
それらの優れた仕事を見つけ出し評価することが歴史を綴ることになると思う。彼らの仕事は雑誌の中や写真集として残っている。しかし、雑誌類を集めるのはかなり難しいので写真集を探して紹介することが現実的だと考えた。
日本のファッション系フォトブック・ガイドは、フォトブックを通して日本のアートとしてのファッション写真を語る試みなのだ。まとめて紹介することは永遠にできそうもないので、時間がある時に書きためていこうと決意した次第だ。

ここでは、ガイドブックに掲載されていない、コマーシャル、ファッション系写真家のフォトブックを不定期の連載で紹介していきたい。いままで、古書店を回る機会があるごとにそのような本を探し、買い集めてきた。ほとんどが、古書店の棚の隅で非常に安く売られているものばかりだ。紹介することで、それらの真の価値が再認識され相場が多少なりとも上昇することを願いたい。コレクションを続けるうちに、この分野の写真家による優れた本の多くは自費出版であることが分かってきた。儲かった写真家の中には、その資金を写真集制作につぎ込む人がいる。お金に糸目をつけずに制作されたものも数多くある。しかし、それらは少量生産で一般に出回ることはない。私の知らないところにもまだ素晴らしいフォトブックが眠っている可能性があると考えている。そのようなフォトブック情報があればぜひ教えていただきたい。

さて最初に紹介する1冊だが、色々と悩んだ末に比較的知られているものを選んだ。
横須賀功光(よこすか・のりあき)(1937-2003)の「射」(1972年、中央公論社刊)だ。

楽しみにしていてください!

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2011年11月 8日 (火)

歴史を作品に取り込む
トミオ・セイケの写真世界

Blog
(C)Tomio Seike

アート作品において、古いということ、つまり歴史が積み重なっているだけである程度のブランド価値があると思う。しかし、単に古いだけではだめで、自らの想像力でさかのぼれる位の過去であることが重要だ。その範囲は人によって違うだろうが、現代人だと過去100年くらいではないか。それ以上古くなると、私たちはリアリティーを感じられなくなるのだ。
アートはコミュニケーションだとすると、その認識可能範囲を超える作品は骨董的な価値の方が強くなる。また、これには歴史と伝統が継続されていることが前提となる。日本の様に敗戦で過去が否定された国の場合、期間はもっと短くなる。たぶんコミュニケーションできるは戦後の時期だけである。
実際、明治や大正時代の写真をみても懐かしいという気持ちは湧いてこない。しかし、欧州のベルエポック時代やアジェのパリ位までの古い写真をみると不思議と親近感のような感覚を持つ。欧米の古写真をアートとしてインテリアに飾る人はいるが、日本の戦前の写真は資料的に収集されるのが一般的だ。たぶん現代日本人は分断された自国の歴史よりも、戦後に紹介された欧米の歴史文化の延長線上に現在をとらえているからではないか。
海外旅行で訪れたりテレビで紹介される欧州にはいまでも古い街並みが残っている。これもその感覚を強化しているのだろう。もちろん欧米でもファッションは大きく変化しているが、それは着物から洋服へほどの革新的変化ではない。

不況が続くと私たちは基本に戻る。新しいことや変化よりも伝統や現状維持に価値を見直すようになるのだ。だから古いものを大事にする一方で新しいものも選択的に取り入れる西洋の価値観がいま見直されている。
トミオ・セイケが追求しているテーマも時間であり、西洋の古いものを大事にする価値観だ。時間をテーマにしている作家では杉本博司がよく知られている。彼は、原始人が見たのと変わらない風景、また未来人も見るだろう風景として海景シリーズに取り組んだ。
トミオ・セイケの被写体はその時間軸がもっと短い。100年前に欧州の人が見たであろうランドスケープ、シティースケープをいま撮影しているのだ。1992年の「Paris」や、その延長上にある2010年の「Untitled」では、欧州都市の時代を経ても変わらないシーンを撮影。想像力が及ぶ範囲の歴史と伝統が息づいているシーンを撮影することで戦後日本の経済優先の価値感を疑った。
新作の「チャールストン・ファームハウス」では、テーマをさらに絞り込み、20世紀前半英国の作家、知識人の生きる哲学、思想に注目。その傾向は、「Glynde Forge」2006年、「Eighteen Months」2009年あたりから見られるようになっている。

「チャールストン・ファームハウス」で問題提起しているのは、長期不況とそれに続く大震災により引き起こされた日本人の内面の不自由さや危うさだ。世界史のなかに現在日本人が頼れるかもしれない考え方の可能性を見つけだし、それを作品として提示している。熟練した作家による心難い演出だと思う。しかし、撮影場所のイースト・サセックスや20世紀前半英国のブルムズベリー・グループの活動などは、現代日本人にはあまり馴染みがないだろう。
またインテリア中心の写真は決して派手さはない。しかし、ギャラリーの訪問者は絶えることがないのだ。数はそんなには多くないが、現在の日本社会が不自由だと感じる人の心に作家のメッセージは確実に届いているのだと思う。また日本のオーディエンスの写真理解力が進歩していることも実感する。来廊者の多くはじっくりと時間をかけて鑑賞している。作品と対話しながらいまの自分を見つめ直しているのではないだろうか。それはアートが元気を与えてくれる、というようなことではない。個人がどんな不安な社会状況の中でも同調圧力や多数の考えに流されることなく自立して生きて行くことが必要だと気付かせてくれる。地味だが飽きがこない非常に洗練された写真作品、これが本展のセールストークなのだ。

トミオ・セイケ「Charleston Farmhouse」展は、11月19日(土)まで開催中です。
営業時間は1時~6時、日、月休廊。

写真展の詳しい内容は以下でご覧になれます。
http://www.artphoto-site.com/inf_press_51.pdf

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2011年11月 1日 (火)

写真展のプロモーション
アート・ジャーナリストの仕事

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次回、12月に開催予定のマイケル・デウイック(Michael Dweck)「Habana Libre」展。これは9月に米国サンフランシスコから始まる世界巡回展の東京ショーとして行われる。今回は写真家からのていねいな情報提供により、日本にいながら新作写真集や写真展がアート・ジャーナリストにどのように取り扱われるかがフォローできた。欧米市場の作家のメッセージ発信では、アート系ジャーナリストが非常に重要な役割を果たしているのがよくわかった。
その背景には、アートを愛するオーディエンスが数多くいて、美術館やギャラリーの展覧会、アートフェア、オークション、新刊アートブック、アートのトレンド、アーティスト・インタビューなど幅広いアート情報への需要があるからだ。アート業界の一つのカテゴリーとしてのビジネスが成立しているのだ。

ちなみにマイケル・デウイックの新作の場合、写真集「Habana Libre」の米国出版は10月、西海岸の写真展は9月スタートが予定されていた。夏くらいから紹介記事が出てくるようになる。ここで活躍するのが出版社の広報だ。内容と見どころをコンパクトにまとめたプレス向けリリースを配布するととともに、有力者には写真集の見本を送付している。
私どもはかなり早い段階で、写真展の日程決定を迫られた。リリースに巡回展予定を掲載するためだ。まず7月下旬には、早くもニューヨーク・タイムスに特集記事が掲載された。すぐにウェブにも転載される。その後目立ったところでは、コンデナスト社のヴァニティー・フェアーや、ニューズウィーク・デイリー・ビースト社のウェブのニュース・サイトであるザ・デイリー・ビーストに特集が掲載されている。さらに、写真展開始直前には高級ライフスタイル誌ホワイトウォール・マガジンに作家のロング・インタビューが掲載されるに至っている。
たぶん、それら一連の報道を通してデウイックのファンは彼の新プロジェクトを知ることになったと思う。もちろん、紹介してもらうには作品が魅力的であることが前提だ。今回はアメリカ人に関心の高いキューバのシークレットライフがテーマである。マスコミが興味を示さないわけがない。

日本にいると、アート・ジャーナリストの存在を意識することはあまりない。特に写真分野に関してはその感じが強い。専門誌でも、カメラ、レンズ、プリンターの機能解説、技術分析などが中心。あとは写真展の開催情報の紹介だ。残念だが一般のメディアでアートとして写真を扱ってくれるところはほとんど存在しないと思う。
作品紹介と解説記事を書くには、専門分野での経験が必要だろう。しかし新聞以外のアート担当はアート分野の専門家でない場合が多い。また多くは欧米的な解説ではなく自分のパーソナルな感想文になっている。美術館のキュレーターも同じような傾向が強い。その背景には、アート周辺業務に携わる人はアーティスト志向が強いからだと考えている。実際、写真家からは、"小説家やデザイナーなど、違う分野の人の方が面白い視点の文章を書く"という話をよく聞く。日本では、外部ジャーナリストたちによる作品アピールはあまり機能しないのだ。
そのような状況では、写真家本人と写真展を企画するギャラリーの情報発信力が非常に重要になると考えている。実際、欧米的なジャーナリストの役割を果たしているのは、写真家やギャラリストの場合が多い。普段からの地味なメッセージの発信の積み重ねが、写真集刊行、写真展開催の時に威力を発するのだ。

マイケル・デウイック「Habana Libre」の東京展は、12月2日から開催されます。
サイン入り写真集、プリント付き写真集も限定数だけ販売される予定です。
・プレスリリース
http://www.artphoto-site.com/inf_press_52.pdf
・プレス用プリント
http://www.artphoto-site.com/inf_press_52image.pdf

なお12月下旬に開催される、Jpads・フォトグラフィー・ショーのブースでは、マイケル・デウイックの「The End:Montauk NY」、「Mermaids」の集中展示を行う予定。こちらも楽しみにしていてください!

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