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2012年4月10日 (火)

静謐でピュアなホワイトキューブ
シャネル・ネクサス・ホール
「NAOKI MOOD - 9 GIRLS」

Blog
(C)Naoki

銀座のシャネル・ネクサス・ホールで、NAOKIの写真展「MOOD - 9 GIRLS」が4月25日まで開催されている。高級ブランド店なので、入場をためらう人もいるかもしれないが、ぜひ勇気をだして見に行ってほしい。もちろんシャネル製品を買わなくても大丈夫。中央通りのブティック・エントランスから入り、左奥のエレベーターで4階に上がると会場がある。

前回は、エリオット・アーウイット写真展を開催していたのだが、今回の会場の雰囲気は全く違う。浮遊感のある雰囲気で作品と対峙してほしいという作家の希望で、会場全体が真っ白い箱型になっている。壁が白いのはもちろん、天井部分も白い天幕で覆い、ライトはその上に設置されている。つまり光源が直接見えなくなっている。そして注意してほしいのが、床までもが白い板が敷きつめられていること。これにより天幕の上の光が細長いキューブになっている会場全体に回るようになっているのだ。すごく斬新で凝った写真展の演出だと思う。
ある外人写真家を連れていったら、まるで京都・奈良のお寺の静謐な空間を21世紀の東京銀座に再現しているようだ。ZENのようなミニマムで素晴らしい展示空間だと評していた。ちなみにその外人写真家は、会場スタッフの来場者を見送る丁寧なおじぎにえらく関心して、それも含めてネクサス・ホールにZENの美意識を感じたそうだ。
そういえば、NAOKIは奈良のお寺が実家なのだ。幼少のころから育まれていた空間の美意識が間違いなく会場づくりには反映されていると思う。

エレベーターを降りたすぐの付近では、「ワン・セカンド」のムービーが流れている。これは。モデルは映画だと女優に負けるが、1秒なら決して負けない自己表現ができるというコンセプトで作られたもの。膨大な数のモデルが1秒ごとに最高の表現を見せる超ショート・ムービーがエンドレスに続いている。これだけのモデルを動員できるのはマルチ・アーティストのNAOKIしかいないだろう。壁面には、10点の巨大作品が余裕を持って展示されている。さまざまなテーマごとに、OL、スクールガール、キャバクラ嬢などに扮した全て違うモデルが各9名ずつ起用されている。撮影の、キャスティング、スタイリング、ロケハンなどはNAOKI自身が担当。なんとすべてが今回の展示のために1年間かけて制作された撮り下ろし作品だ。NAOKIが考える21世紀日本ファッションの最前線をぜひ実感してほしい。色々な意見をぜひ聞いてみたいと思う。

NAOKI写真展は4月25日(水)までシャネル・ネクサス・ホールで開催中。場所はマロニエ通りと、中央通りの交差点。銀座松屋の向かいにあります。
時間12:00~20:00、入場無料、無休

なお、ブリッツではナオキの「ORDINAL VINTAGE PHOTOGRAPHS」展を開催中。
バブル期を経て、昭和から平成に変わりいまだ浮ついている東京の雰囲気をとらえた90年代の代表作だ。すべてアナログのモノクロ作品約20点が展示されている。
こちらは4月28日まで開催。ぜひご覧ください。

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