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2013年2月19日 (火)

新人アート写真家の登竜門を目指す
"エマージング・フォトグラフィー・アーティスト 2013"スタート!

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前回好評だったアーティストを目指す若手、新人写真家をアート写真市場に紹介する"エマージング・フォトグラフィー・アーティスト 2013"-新進気鋭のアート写真家展-を今年も19日よりインスタイル・フォトグラフィー・センターで開催する。学校関係者、ディーラーなどの推薦、そして公募から選ばれた15名が参加する。

本展の特徴は、アート作品としての写真、またより広い意味で写真としてのアート作品に取り組んでいる人たちを選出している点。
日本ではこの分野の市場規模は非常に小さい。写真業界と呼べるものがあるとすればそれはアマチュア写真家中心にまわっている。アートという言葉で写真が語られることも非常に多いが、それは「表現」という広い意味に使われる場合なのだ。実際、歌手、建築家、イラストレーター、デザイナーから料理家までがアーティストと呼ばれることがある。アートと呼ばれて売られている写真は、ほとんどがインテリアへの展示を意識したもの、現代アート風のもの、外国人が好む和的要素を表層的に取り入れたものなっている。
やや複雑なのでわかりやすい例をあげてみよう。たとえばイベント会場などで販売されているカラフルな親しみやすいイメージの版画と、セザンヌ、ピカソはともにアートと呼ばれる。しかしこれらは全く違うものだと誰でもがわかるだろう。実は写真でも同じで、絵画同様の純粋にアート性を追求したまじめな分野も存在するということ。この分野の人は欧米と同じ価値基準で日本で創作活動をしているともいえるだろう。
そして、欧米よりもはるかに小さいがこの分野の写真をアート作品としてコレクションする人も存在するのだ。彼らのコレクションの中心はまだ外国人写真家だが、優れた日本人写真家に対する需要は存在する。

今回の参加者は展示趣旨からも経験の浅い新人や若手が多い。正直に言うと参加者、推薦者全員が上記のような思いを共有しているかはわからない。少なくとも主催者側にはそのような価値観の写真分野があって、市場活性化のためにそこで活躍する新人が育って欲しいという願いがある。
若い、新人であるということは頭がまだ柔軟だということ、そこに期待している。経験豊富な商業写真家やハイアマチュアの写真家は先入観で凝り固まっているので、どうしても自分の考えるアートの枠から抜け出すことが出来ないのだ。
特にいまのアマチュア写真家中心の写真界を変えようなどとは全く思っていない。ただし外国人作家だけの市場になると困るので、小さくても存在感がある分野として一人でも才能のある人を育てていきたいと考えている。

"エマージング・フォトグラフィー・アーティスト 2013"は2月19日~3月3日まで
東京広尾のインスタイル・フォトグラフィー・センターで開催。
オープンは午後1時~6時(月休館)

2013年度の写真家推薦 学校関係者、ギャラリー・ディーラーは、
圓井 義典(東京工芸大学芸術学部)、吉田 成(東京工芸大学芸術学部)、田中 仁(京都造形芸術大学)、百瀬 俊哉(九州産業大学芸術学部)、 高橋 則英(日本大学芸術学部)、西垣 仁美(日本大学芸術学部)、北山 由紀雄(岡山県立大学)、松本 路子(写真家)、山崎 信(フォトクラシック)、福川  芳郎(ブリッツ・ギャラリー)、齋藤 俊介(キュレーター)、マーク・ピアソン(禅フォトギャラリー)。

参加者は、遠藤弘道、杉村知美、菅泉亜沙子、井上麻由美、嘉茂将幸、内山芳晴、薄井一議、佐々木謙介、加藤雄也、御代 歩、石橋英之、三善チヒロ、大門美奈、高木直之、米田 望の15名。

今回から、投票によりグランプリ、準グランプリも選出する。
写真表現でアーティストを目指す人たちの現在を知るためには格好のグループ展です。週末は参加者によるトークイベントも開催。 
写真でアーティストを目指す人、写真コレクションに興味ある人は必見です!

http://www.instylephotocenter.com/exhibition/ce.html

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