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2013年5月14日 (火)

ファッション写真への誘い
ART OF FASHION PHOTOGRAPHY

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ブリッツでは先週末からファッション写真家によるグループ展“アート・オブ・ファッション・フォトグラフィー”を開催している。
コマーシャルや雑誌を発表の場とするファッション写真は、従来アートとしては認められていなかった。それが1980年代に入ってから、優れたファッション写真はアートと同じ独創性を持つとともに時代の気分や雰囲気を表現するメディアであると評価されるようになる。この流れ、ギャラリーの店頭から始まったことはあまり知られていないだろう。
実はアート性が広く認められていなかった時代からオーディエンスはファッション写真の魅力に気付いていた。80年代には、ニューヨークのステイリー・ワイズ・ギャラリーやロンドンのハミルトン・ギャラリーがファッション写真家の作品を取り扱うようになる。それがきっかけとなりコレクションの対象と広く認知され、需要拡大で相場が上昇する。業界は販売現場から歴史の書き直しを迫られ、アート性を付与することで上昇した相場を正当化したという面もあったのだ。
いまや欧米の主要美術館では大規模なファッション写真の写真展がいくつも開催されるようになっている。ドキュメント系などと比べ観客動員数が多いことが理由のようだ。2013年は日本でも、 世田谷美術館で「エドワード・スタイケン モダン・エイジの光と影 1923-1937」、東京都写真美術館で「アーウィン・ブルメンフェルド 美の秘密」展が行われている。
またファッション写真は世界中のコレクターやギャラリーが注目している重要なアート分野だ。オークションではリチャード・アヴェドン、アーヴィング・ペン、ヘルムート・ニュートンなどのヴィンテージ作品は非常に高額で落札されている。しかしこの分野は歴史が比較的新しいので、まだまだ手頃な予算でコレクション可能な作品が市場に数多くある。ファッション写真特有の時代性を感じる洗練されたヴィジュアルはインテリアにも飾りやすい。コレクション初心者にもおすすめだと思う。

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今回はクラシックからコンテンポラリーまで、アート作品として欧米で評価が定まっている
ファッション写真家による約26点を展示。初めて買われる人を意識して、値段が安いエステート・プリントも多数用意している。これは写真家の死後に財団や遺族の管理下で制作された作品。もちろん、有名写真家の貴重なサイン入り作品も多数展示している。
また、会場内ではもっと気軽にコレクションを始められる、人気の高いファッション系の写真集も多数紹介している。

○展示フォトグラファー
ハーブ・リッツ、マイケル・デウィック、ジャンルー・シーフ、ベッティナ・ランス、カート・マーカス、ヘルムート・ニュートン、ハビエル・ヴァロンラッド、テリー・オニール、ウィリー・メイワールド、アーサー・トレス、デボラ・ターバヴィル、メルヴィン・ソコルスキー、ブライアン・ダフィー、ハービー・山口、中村ノブオなど。

◎ART OF FASHION PHOTOGRAPHY
(アート・オブ・ファッション・フォトグラフィー)
会場:ブリッツ
東京都目黒区下目黒6-20-29  TEL 03-3714-0552
JR目黒駅からバス、目黒消防署下車徒歩3分 / 東急東横線学芸大学下車徒歩15分

2013年 5月10日(金)~ 7月20日(土)
1:00PM~6:00PM/ 休廊 日・月曜日 / 入場無料 

詳しくは、以下をご覧ください。
http://blitz-gallery.com/gallery_exhi_cur.html

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