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2013年6月18日 (火)

アート写真鑑賞法・コレクションのABC
高度な知的遊戯への誘い

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写真をどのように感じるかは、見る側の本能的な直感によるものが多い。人間が心地よく感じるイメージには数多くのパターンがあり、それに対する感受性が鋭い人がセンスが良いなどといわれる。ここまではフィーリング重視の世界。優れたアートとして認知された写真作品になると、作家の知覚により獲得された世界の見方や視点が作品に取り込まれている。見る側は能動的にそのメッセージを読み解かなければならない。これが作家のアイデア・コンセプトと言われる部分だ。

ただ多くの作品を見るだけではこの部分の理解力は高まらない、作品に能動的に接して自らで色々と考えることが必要となる。しかし、経験があまりない人は単にアーティスト・ステーツメントや解説を読んでも作家の意図が理解できないことが多いのではないか。それは読者がある程度のアートの知識と経験があることを前提として書かれているからだ。見る側も学習を積んだ上で、それらを読み解く訓練を積む必要があるのだ。そうすることにより、今まで気づかなかった作品の良さが見えてくる。いわゆるアート写真リテラシーが向上していくのだ。

この写真の良しあしを判断するセンスは自己投資を通して次第に身についてくる。 このあたりのことを指してアートは一種の知的遊戯などと言われるのだ。世の中に低級な娯楽が氾濫している。一部の知的好奇心の強い人たちはアートの持つこんな複雑さに魅了されているのだ。アート写真もその一部で、作家が写真を通して自分の世界観を見る側に伝えようとしているものなのだ。

アート・フォト・サイトでは今秋を目指して、写真コレクションに興味がある人向けにアート写真理解力向上を目指した講座を新たに開始する。日本でもアートとしての写真に興味を持つコレクター予備軍の人が増加しているからだ。つまりカメラや写真撮影の趣味はないが、写真展、写真集などでビジュアルがを見ることが好きで、コレクションにも興味を持っている人たちだ。しかしその見方、基礎的知識、各種情報を教える場はほとんどない。
写真の読み解き方にはシステマチックな要素が多い。それを学ぶことで、いままで自分が持っていた経験や知識がつながってくるし、足りない部分も明確になるのだ。
将来的にギャラリーを持ちたい人にも基礎を学ぶ講座として向いていると思う。

講座の内容はコレクションの基礎編と作家の評価方法が中心になる。できるだけ多くのオリジナルプリントやフォトブックを使用して解説を行うつもりだ。 最終的に、参加者が新人若手写真家の作品評価が可能になることを目指したい。

以下が予定している内容
・簡単な写真史
・アート写真市場の実際
・コレクションの基礎知識
・作品の買い方、売り方
・コレクションの方法論
・ギャラリー、作家の見分け方
・作品価値の評価方法
・作家のアイデア・コンセプトの読み解き方
・コレクションの保存、管理について

本講座は写真を見ることが好きでコレクションに興味をお持ちの人向けです。写真家や撮影が好きな人向けには、ファイン・アート・フォトグラファー講座があります。

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