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2013年7月23日 (火)

「フラワーパワー2013」展がスタート
花、植物がテーマのフォト・フェア!

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「フラワーパワー2013」展はテリー・ワイフェンバッハ、リー・フリードランダー、アンセル・アダムス、ハービー・山口、横木安良夫などの人気写真家と日本人の新進気鋭写真作家による花と植物をモチーフとした作品のコレクション展。会場のIPC広尾では過去何回もイベントを開催しているが、今回は花と植物がモチーフの作品をコレクションした一種のフォト・フェアだと考えてもらえればよいだろう。

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花と植物は人類誕生以来私たちの美意識を刺激し、魅了し続けているモチーフ。写真が誕生した19世紀から現代まで、数多くの写真家がそれらのフォルムの美しさ、エロチシズム、生命の躍動感、はかなさ、色彩などを表現している。しかし、写真家にとって花と植物は危険なテーマでもある。自らの感情がそれらの姿に投影されたと思いこみ、自己満足に陥りやすいのだ。それでは趣味の写真となんら変わらないだろう。

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今回セレクションされた写真は花や植物が撮影されているが、それらは作家の世界観の一部として表現されているものがほとんどだ。花や草木をただきれいに写した写真は生きている実物にかなわない。しかし、作家が世界を見つめる視点の一部として写っている花や植物ならば、作品テーマに導くきっかけになる場合がある。それらの作品を通して、忙しい現代生活で色々な思い込みにとらわれている自分に気付くのだ。自らを違う視点から眺めるきっかけを与えてくれ、明日も頑張ろうというパワーを与えてくれる。

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親しみやすい植物を入り口に、過去そして現代の写真家たちが何を語ろうとしているか、ぜひ作品と能動的に対峙して読み解いていただきたい。

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今回は新進気鋭写真家たちによる花と植物をモチーフとした作品も展示している。IPCでは例年開催している「エマージング・フォトグラファー展」などで新人を見せることが多い。しかし本展の趣旨は販売も意識したフォト・フェア。新人展よりも、アイデア・コンセプト、プリントクオリティーの実力が高い写真家が選出されている。歴史的に有名な写真家と並列展示しているのは、作家を目指すということは新人であっても写真史の流れの延長上に自らのオリジナリティーを発揮しないといけないことを意識して欲しいというキュレーターからのメッセージなのだ。
アート写真に興味のある人は、ぜひ彼らのメッセージを自分なりに判断・評価して欲しい。写真家が在館していることも多いので厳しい質問も大歓迎だ。
週末の土曜3時からはフロア・レクチャーも開催予定。わたしも期間中はだいたい会場にいる予定。なにか質問があったら遠慮なく声をかけてください。

本展では下記写真家による、カラー、モノクロ約80点を展示。同時に、“花”、“植物”をテーマにした絶版写真集も展示する。

「フラワーパワー2013」展
7月23日(火)~8月4日(日)
インスタイル・フォトグラフィー・センター(広尾)
1:00PM~6:00PM/  入場無料 月曜休館 

*フロアレクチャー開催!
7月27日(土) 午後3時~
8月3日(土) 午後3時~
予約不要、3時少し前に会場にお出でください。

・参加フォトグラファー
アンセル・アダムス、アンドリュー・ベトルス、トニ・カタニー、イモージェン・カニンハム、ロン・ヴァン・ドンゲン、リー・フリードランダー、ロバート・メイプルソープ、マルク・ル・ムネ、エドワード・スタイケン、ダイアン・ウェッソン、テリー・ワイフェンバック、石元泰博、稲越功一、林茂範、横木安良夫、ハービー・山口 他
(若手・新人セクション)
石川和人、伊藤雅浩、三善チヒロ、残間奈津子、鈴木美保 他

プレスリリースは以下でご覧いただけます。
http://www.artphoto-site.com/inf_ipc_4.pdf

プレス用プリントは以下でご覧いただけます。
http://www.artphoto-site.com/inf_ipc_4images.pdf

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