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2013年10月22日 (火)

アート写真作家デビューのチャンス
二つの公募を行います!

アート写真界にデビューをするにはどのようにすればよいのか。
まずアートとして写真作品を制作しなければならない。そのための方法論はワークショップで長年に渡り指導してきた。それは単なる感覚を重視して美しいビジュアルを追求することではない。これを詳しく語り始めると長くなるのでここではさらに書くことはしない。
そして作品が完成した後にどのように発表するかも重要になる。まずディーラーやギャラリーに作家性が認知されなければならない。アート作品の場合、商業ギャラリーで取り扱われてはじめてコレクターに注目されることになるのだ。
ギャラリーは写真家のブランディングを担当する。本人の代弁者として市場に対して、作品メッセージの発信と営業活動を行ってくれる。第3者が作品を取り扱ってくれることで、はじめて写真家の相場がアート市場に出現することになるのだ。
ここで写真家はアーティストとしての熾烈な市場での生き残り戦争のスタート地点に立つことになる。

(1)"The Emerging Photography Artist 2014"
現在、学生やプロ写真家の中にアーティスト志望者が少なからず存在する。しかし市場が未成熟な日本では作家デビューの環境は整っていない。多くの写真ギャラリーはセカンダリー作品の売買でビジネスが成り立っているのが実情。デビューへの登竜門の役割を果たすべきなのだが、知名度の低い写真家の個展開催には消極的なのだ。
そのような状況の中で創作活動を続けている若手、新人を、アート写真市場に紹介することを目的に2011年に開始されたのが"The Emerging Photography Artist" (新進気鋭のアート写真家展)。

Blog1
2013年の展示風景

2013年に開催された第2回展はアート写真を取り扱うディーラー、ギャラリスト、写真関係の教育機関の専門家、写真指導者などが、将来が有望と考える写真家15名を推薦して行われた。ありがたいことに、趣旨に賛同してくれた複数の写真関連企業からの支援も受けることができた。期間中約800名が来場したとともに、多くの写真家の作品が将来性に注目するコレクターらにより購入された。
同展は2013年10月から11月にかけて倉敷で開催されている「倉敷フォトミュラル」に巡回。参加者のうち7名の作品が展示される。
また来場者、推薦者の投票によりグランプリに選ばれた三善チヒロは、JPADSの推薦によりソウル、タイペイ、東京で行われた国際的フォト・フェアに参加している。

Blog2
Seoul Photo 2013

Blog3
TOKYOPHOTO2013

おかげさまで思いのほか学校や写真関係者の間での評判がよく、このほど来年の第3回展の開催が決定した。同展はアーティストを市場に送り込むという日本では初めての試み。過去2回の企画運営は試行錯誤の連続だった。日本の写真界を取り巻く実情がよくわかりとてもよい経験になった。開催趣旨とは全く違う方向性を持つアマチュア写真家が紛れていたのは本当に驚いた。 最初は参加者の本心はなかなか分からない。自分のやりたいことを追求することがアートなのだと妄信している人が多いのだ。要はディーラー、ギャラリストが持つアート写真業界のスタンダードが全く共有されていないのだ。
その反省を踏まえて、今年度から参加者に対してはアート写真市場の基礎知識に関してレクチャーを行うことにした。また新しい知識に柔軟に対応できる点を重視して年齢制限を30歳までとした。

参加者の多くは学校関係者とディーラーの推薦による。しかし、まわりに推薦者がいない人もいると思うので公募枠を3~5名程度設けている。作家を目指す人はぜひチャレンジして欲しい。
面接のポートフォリオレビューは12月1日(日)に開催予定。

○プレスリリース
http://www.artphoto-site.com/jpads_pr_010.pdf


○応募要項明細
http://www.instylephotocenter.com/jpads_emerging2014.html


(2)"Christmas Photography Show 2013"
"The Emerging Photography Artist" は若手向けイベント。それとは別にアーティストを目指す人に作品発表のチャンスを紹介したい。
JPADSは毎年末に"クリスマス・フォト・フェア"をIPCで開催している。今年の第3回目は風景をテーマにランドスケープ写真、シティースケープ写真を展示販売する予定だ。メインはセカンダリー市場で売買されたり、ギャラリー店頭で販売されている有名写真家の作品や絶版写真集など。しかし、これらの資産価値がある作品は決して安くない。
今年は比較的買いやすい値段の若手・新人写真家のセクションを設けることにした。ここでもギャラリー推薦の他に作品公募を行う。年齢制限なし、アート作品として制作されているポートフォリオの一部にランドスケープ、シティースケープが含まれていることが条件となる。

Blog4
JPADS X'mas Photography Show 2012

有名写真家の作品と同じ会場での展示なる。作品をコレクターにアピールする絶好のチャンスになるだろう。
公募枠は3~5名程度。作家を目指す人はぜひチャレンジして欲しい。
面接のポートフォリオレビューは11月10日(日)に開催予定。

○プレスリリース
http://www.artphoto-site.com/jpads_pr_009.pdf


○応募要項明細
http://www.instylephotocenter.com/jpads_xmas2013.html

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