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2014年3月 4日 (火)

ジ・エマージング・フォトグラフィー・アーティスト2014展
グランプリの発表!

第3回目の「新進気鋭のアート写真家展」が先週末に終了した。多数の来場、誠にありがとうございました。
来場者の投票をべースに選出された2014年のグランプリは、日本大学芸術学部の西垣仁美先生推薦の重松駿さんに決まった。
以下、準グランプリは公募で選ばれた高橋正典さん、
3位は岡山県立大学の新庄乃美さん、
4位は東京工芸大学の金 成珉さんだった。
なお選出にあたっては、作品販売、アーティスト・トークの内容も考慮されている。

今回は多くの参加者の作品完成度がやや低かったといえよう。しかし、個展ではなく新人のグループ展なのでそれでもまったく問題ないと考えている。今回の展示がきっかけで作品制作の方向性が明確になったのであれば良いことだと思う。
しかし、中には一方的に自分ことだけを語る人も見られた。趣味の写真なら問題ないが、もしアーティストを目指すのなら自分が表現者としてどのようにオーディエンスの役に立つかを考えるべきだろう。

重松さんの作品は、動物園の野生動物のポートレート作品。

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被写体の周りが黒くつぶされ、また動物の表面のディテールが強調されることで、まるで剥製のように見えてくる。アーティスト・トークでは自分の思う自然と人間との関係性について時間をかけて語ってくれた。彼が本当にこの問題に興味を持っており、自分なりに考えていることがよく伝わってきた。しかし、まだ情報収集と現状認識に留まっており、作品を通じてどのようなメッセージを発信するかは絞り切れていないようだ。
今回の参加者の多くは、作品制作自体が目的化していた人が多かった。その中で、重松さんは方向性は定まらないものの発信したい何かを持っていた。将来の表現者としての可能性が評価されての受賞だったといえるだろう。

もしプロの作家を目指すならこれから様々なことを考慮しないといけない。作品販売を行うので、確信犯でインテリアにも合うヴィジュアルをポートフォリオにいれたり、飾り易い設えの作品提示方法を考えなくてはならない。あのピーター・ベアードも大きなテーマは自然保護だが、写真を利用した見栄えの良いオブジェ作品を制作している。
グランプリの賞品は、エプソン販売提供による高品質インクジェット・プリンターのPX-5V。ぜひこれを利用して色々な作品提示の方向性を自由に探求して欲しい。

なお本展の展示作品の一部は秋に開催される倉敷フォトミュラルに参加予定です。

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