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2016年1月12日 (火)

2016年前半の写真展・セミナー予定など
今年も多くの人のアート写真コレクションを応援します!

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
皆様にとって2016年が素晴らしい年になりますようにこころよりお祈り申しあげます。

1.テリー・オニール「All About Bond」写真展
2016年1月8日(金)~ 2月6日(土)
1:00PM~6:00PM/ 休廊 日・月曜日 / 入場無料
http://www.blitz-gallery.com/gallery_exhi_cur.html

本展を見た写真家のハービー・山口氏のコメントを紹介しておこう。
「仕事の延長上に写真家パーソナルな作品を撮影するのは非常に難しい。まず写真家と被写体との関係性が重要。それがないと仕事の撮影だけで終わってしまう。オニール氏はセレブ相手にそれができるのはすごいこと。その苦労、どれだけ困難かはたぶん写真家にしかわからないだろう」
ハービー・山口は日本では数少ない有名人相手にパーソナル作品が撮影できる写真家だ。 代表作「代官山17番地」には、素のままの福山雅治などのポートレートが収録されている。

本展では彼が絶賛した、テリー・オニールがショーン・コネリーやロジャー・ムーアなどのボンド俳優の貴重なプライベートな瞬間をとらえた写真や、様々な撮影アイデアを実現させた被写体とのコラボ作品が多数展示されている。
ロジャー・ムーアとテリー・オニールのダブル・サイン作品など、「All About Bond」展は見どころ満載だ。

会場では展示作品約30点を収録した展覧会カタログも販売中。会期中に来廊できない方々の強いご要望に応えて、オンライン販売も開始した。詳しくは以下からどうぞ。

・通常版
http://www.artphoto-site.com/bs252.html

・テリー・オニール サイン入り限定版
http://www.artphoto-site.com/bs253.html

2.マイケル・デウィック「The End: Montauk,N.Y.」
10周年記念版刊行記念展
2016年2月~4月

古書市場で一時期5000ドルの値を付けたことがある、マイケル・デウィックの写真集「The End: Montauk,N.Y.」(Harry N. Abrams, Inc.,2004年刊)。このたび未発表作を多数追加収録して10周年記念版が刊行された。
News
すべて11X14"の銀塩プリント付き(3種類各限定100部)、直筆サイン、ボックス・ケース入りの超豪華版だ。エッセーはデウィックの友人ピーター・ベアードが担当。
写真集の刊行を記念して、デウィックの過去のアイランド3部作、「The End」、「Mermaids」、「Habana Libre」からベスト作品をセレクションした写真展を開催する。いままでのキャリアの回顧展的な展示になる予定だ。
彼は現代社会に横たわる様々なテーマをファッション性のあるドキュメント・スタイルで提示することで知られている。最近では米国とキューバとの文化的な関係性や国交再開を示唆する作品で注目された。
現在のアート写真市場で次世代を担う有力アーティストとしても注目されており、2015年11月5日にフィリップス・ロンドンで開催されたオークションでは"The Duke’s Mermaid (Sapphire) from Sculptural Form - Surfboard"が約5万7000ドル(@120/約684万円)で落札。これは、サーフボードにマーメイド作品をサーフボードに加工してプリントした1点もの作品だが、作家のオークション最高値だ。

・「The End: Montauk,N.Y.」10周年記念版の情報
http://www.artphoto-site.com/inf_press_67.pdf

3.新山清 ヴィンテージ写真展
2016年 春~夏に開催予定

新山清(1911-1969)は、サブジェクティブ・フォトグラフィ(主観主義写真)の写真家として、ドイツのオット・シュタイナート(1915-1978)に認められたアマチュア写真家だ。作品はドイツの老舗写真ギャラリーのキッケン(Kicken)でも取り扱われている。私は新山の作家性は明らかに過小評価されていると考えている。また彼の写真こそが限界芸術の写真版たるクール・ポップ写真に分類されるべきだとも認識している。昨年アクシス・ギャラリーで開催された「フォト・マルシェ」では、見せ方を工夫してエステート・プリントを展示したが、とても好評だった。
今回は、ご子息の新山洋一氏のコレクションよりヴィンテージ・プリントを展示する予定。今までは、使用カメラや年代ごとの展示が多かったが、今回は作家性に焦点を当て新山の新たな一面を伝える展示にしたい。

4.レアブック・コレクション2016
2016年 春に開催予定

2004~2009年にかけて、5月連休明けに渋谷パルコの今はなきロゴスギャラリーで開催した絶版写真集販売イベントの"レアブック・コレクション"。この人気イベントが2016年に約6年ぶりに目黒のブリッツで蘇る。コレクション対象になる貴重なフォトブックを紹介するとともに、壁面には関連オリジナル・プリントも展示する。今回はフォトブックを単なるカッコいい消費の対象としては紹介しないつもりだ。コレクションを通して、自らを知り世界をより良く理解するための手助けとなるものとして提示ていきたい。

5.アート写真の新分野を伝えるセミナー関係
2016年通年で実施予定

現在の日本には、作品の市場性とは関係なく優れた創作活動を行っている写真家が少なからず存在している。しかし、彼らはいまの欧米のアート写真の価値基準ではアマチュア写真となってしまう。私は日本では欧米と違う新たなアート写真のカテゴリー構築が必要だと主張している。 いわゆる限界芸術や民藝の写真バージョン。ハイ・アートと大衆芸術の中間なので、クール・ポップ写真と呼ぶようにしている。
いま写真は売買したりするものではなく、自らが撮影して楽しむもの、コミュニケーションするものという認識が強くなってきている。その中には写真でアーティスト的な生き方を追求する人たちが増加していると理解している。彼らをアマチュア写真家と差別化して新たな分野を構築するのは可能だろうと考えている。作品の売買は主目的ではないが、結果的にアート写真とアマチュア写真の中間のマーケットに育っていく可能性があるだろう。そのためには各分野の専門家による積極的な見立ての積み上げが必要だと考えている。またこの基準は欧米の写真家にも適応可能だとにらんでいる。
2016年は、評価や損得と関係なく、写真を通じてアーティストとしての人生をライフワーク的に追求している人たちを勝手に応援していきたい。アーティストとは、自分らしさを追求する生き方を意味するという考えだ。そのための啓蒙的なセミナーやワークショップを行いたい。これは現在進行形のプロジェクトだ。興味ある人はぜひ議論の相手になって、考え方の理論構築に協力してほしい。

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